こんにちは！Koba（@koba_kigyo)です。
今回は『産業用太陽光発電事業の法人化』についてご説明します。
既に投資しある程度複数基を運営している方については法人化も視野に入れている方もいるかと思いますので設立前に一度ご覧ください。
よく言われるのが売上が1000万を超えてきたあたりに節税目的で設立するという形ですね。
法人設立方法についてはググると出てきますので、こちらではあえて説明は省きます。
実際に法人を設立する場合は税理士や司法書士に頼む事になりますので下記を参照ください。
【この記事でわかる事】
法人化のデメリットが分かります。
Contents
産業用太陽光法人化のデメリット
法人運営は結構面倒な事が多いので注意が必要です。
僕は消費税の関係でいくつかの事業に分けている為、法人を2社持っています。
僕の個人的な意見ですが、1000万程度しかない太陽光発電（4基くらい）であればわざわざ法人化しなくてもいいかなーっと思います。（もちろん10基とかメガ発電の太陽光を持っていれば別ですが・・・。）
なぜかというと実は法人化すると思っている以上に固定費がかなりかかりますし、それ以外にもデメリットがいくつかありますので、これから細かくご説明します。
意外とかかる法人の維持費（固定費）
【維持費一覧】
①均等割7万（これは赤字でもかかります）
②黒字であれば所得税
③従業員給与を出せば社会保険料
④一番大きいのが税理士報酬39万程度（小規模法人の目安は顧問料月2万、決算報酬15万程度）
法人というのは持っているだけで結構固定費がかかります。
特に太陽光程度の売上しかない場合は、節税効果よりも固定費の出費の方が多くなることがあり、法人設立のメリットが無い場合もあります。
法人は簡単に利益を吐き出せない
法人は個人と違い簡単に利益を吐き出すことができません。
例えば代表が自分であった場合、基本は役員報酬だけでしか出せません。
ちなみに役員報酬で収入とすると基本的には住民税で勤めている会社に副業がばれると思ってください。
会社に副業禁止でばれたくない場合は役員報酬は使えず、法人に利益を残しておき退職金などで最後に出すなどの対応となります。
法人の利益を給与として配分する人（例えば嫁や両親）がいない場合は、法人の利益を容易に使うことができなくなりますので注意が必要です。
経費にも限界がある
もちろん、経費等で出すこともできますが、経費はあくまで出費に対してですので収入が増えるわけではなく、更に経費にはやはり限界があります。
家を事務所扱いなどで経費削減などよく書いていますが、1000万くらいの売上だと利益も対したことが無いので、経費削減よりも出ていく固定費が結構な負担になって実際は個人の方が安いじゃん・・・という事になりかねません。
法人設立で節税！節税！と言いますが個人であれば事業収入と給与所得を損益通算出来るので減価償却で当初数年間は赤字になることから所得税や住民税が減税になります。
1000万を超えると消費税がかかるので法人が良いというが・・・
もちろん1000万を超えると消費税がかかります。
しかし、消費税についても簡易課税を使えば、太陽光発電は売上の30%に対してしか消費税がかかりませんので負担はかなり小さくなります。
消費税ー法人固定費＝メリットがありますか？？
法人設立前にしっかりとメリットが出せるかどうか計算しましょう！
どうも節税だけを考えるど法人設立は必要が無いと言えます。
はっきり言って法人の維持費や手間等の方が、消費税等の節税効果を上回ってしまう事が多いですね。
太陽光等を専門的にやっている税理士のカモにされないよう注意してください・・・。
法人設立は融資には有利
しかし、借入枠を増やすという点では法人は非常に有効です。
微々たる額でも黒字決算を続けている会社は比較的融資が通りやすいのは事実です。
ですので、太陽光だけではなく、不動産や風力、その他事業拡大をしていく計画あるのであれば、多少費用をかけても法人を持ち、黒字決算を数年続けて借入できる状況を作っておくのは非常に重要です。
実際僕も太陽光、不動産融資を法人で受け数件保有する予定です。
まとめ
節税だけを考えると、実際には手間や費用がかかり、法人設立がデメリットに繋がる可能性あります。
しかし、今後の事業拡大を図るために法人設立は非常に有効な手段であり、今後の事業展開を見据えて法人化を検討しましょう！
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