今回はご紹介するのは2019年度一番読まれているビジネス書SHOWROOM社長前田裕二著『メモの魔力』です。
この本は読む前と呼んだ後で見える世界が変わるくらいの影響を与えてくれる良書です。
私自身この本を呼んだ後物事に関する見え方が大きく変わりましたので、もし読んでいないビジネスパーソンは是非読まれることをお勧めします。
メモの魔力から学んだ事
メモの魔力を読み学んだ事は何か一言で説明しろと言われたら
『人生における非常に大事な気づきを教えてくれる本』
と僕は説明すると思います。
メモの魔力は表題にメモという文言が入っていますが、メモに関する記述方法を教えてくれるといった浅い内容ではなく、人生における考え方・モノの見え方・自己の認識など、読んだ人の人生を奥深くまで考えさせるきっかけを与えてくれる良書です。
メモの魔力とは
この本で何度も出てくる言葉が「事実」、「抽象化」、「転用」です。
メモの魔力の内容を突き詰めるとこの3点に集約されます。
この点を具体的に説明していきましょう。
ファクト(事実)
客観的な事実の事です。
本書から例文を参照しますと「東京・大阪それぞれの街中で、宣伝用のチラシを飴と一緒に配布したら、大阪は東京の3倍受け取ってもらえた」などです。
抽象化
ファクトに対して何か言える事はないか?気づきはないか?応用可能な事はないか?と問いを行うという事です。
例文のファクトかを抽象化すると「大阪人は東京人よりも、直接的で目に見えるメリットの訴求に弱い」という気づきです。
転用
抽象化(ファクトからの気づき)を応用可能な事に昇華させる事です。
例文の抽象化を転用すると
①「前田氏が運営しているSHOWROOMでも大阪人のそんな気質が反映されているかもしれない」と分析
②「SHOWROOMでも同じことが言えないか、地域別の利用動向データを調べてみる」
③分析すると「大阪のユーザーの課金単価が東京に比べると少し低い傾向にある」と判明
④その結果から「大阪人は東京人よりも、直接的で目に見えるメリットの訴求に弱い可能性がある」
⑤「大阪人がお金を使わない」という事ではなく、大阪人にとって価値を感じるものと感じないものが明確に分かれているだけ」ではないだろうか。
⑥それであれば「大阪人も納得するような面白いコンテンツを用意して、それに対して前払い式で対価を払うような、現実世界のチケット課金制のようなビジネススキームを用意すればいいのでは?」
という結論を導き出します。
このようにファクト(事実)から転用をする。そして、そのファクトから転用に昇華させる事をメモを使い行うというのが本書の内容となります。
この方法を効率的に行う事が出来れば、日常に起こる全ての事で学びを得る事が出来ます。
著者の前田裕二氏とは
SHOWROOM株式会社代表取締役社長 1987年東京生まれ
8歳の時に母親の死、11歳の時に弾き語りをスタート、15歳高校進学
2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、外資系投資銀行に入行。
11年からニューヨークに移り、北米の機関投資家を対象とするエクイティセールス業務に従事。数千億~数兆円規模の資金を運用するファンドに対していアドバイザリーを行う。
13年、DeNAに入社。仮想ライブ空間『SHOWROOM』を立ち上げる。
15年に当該事業をスピンオフ、SHOWROOM株式会社を設立。
同年8月末にソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受け、合弁会社化。
著書『人生の勝算』はAmazonベストセラー1位を獲得。
出典:メモの魔力
まだ30代前半ではありますが幼少期に母の死や路上ライブでの生計を立て、早稲田大学に進学後外資系銀行へ入行、その後DeNAに入社後SHOWROOM立ち上げと非常に濃い人生を送っている方というのが分かります。
本書
メモの魔力は本書の内容をしっかりと自分に落とし込むことが出来れば、呼んだ後物事の見え方が変わるほどの良書です。
本というのは著者の人生の縮図です。成功者の考え方を学ぶことで、自分の人生をより良い方向へ変化させましょう。